東京藝大油画2年進級展
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東京藝大の油画2年生の進級展へ行ってきた。
私は好き嫌いの他には、あまり絵の良し悪しを語るような言葉や知識を持っていないのだけれど、良かったと感じた。見るからに上手な絵や面白い絵、それから自分好みの絵などいろいろあり、楽しんだ。友達の絵も、予想外の雰囲気だったのだけれど好きだった。
帰りにぶらぶら歩きながら頭の中で感想などを整理しようとしていたけれど、いまいちまとまらず。いろんな学生の作品からそれとなく匂う、真剣さ、愛情みたいなものに、一種の心地よさを感じると共に、少し自分と照らし合わせて、ぼんやりとした焦燥感を感じてしまった。
恐らく14くらいの時からだと思うのだが、自信がなくバランスに重きを置いて自分を保ってきたので、愛情を注げるものを見失いがちである。というより、いくつか頭に浮かべても、確信が持てない。
上野公園で見上げた、寒々とした広い空と風に揺れる冷たい木々の、まさに冬らしい色合いが、見とれるほどきれいだった。たまには学校帰りにこっちのほうに散歩に来てもいいなぁ、と思った。