22

こないだ22歳になった。自分にとって特別な日には、嬉しいことも悲しいようなことも同時に降ってくるのは常なのか、これはこの1年の目次かなんかだろか、なんて悩ましく、笑ったりうねったり、誕生日は複雑で忙しい1日。でも一番は、寂しかった。でも同じくらい、嬉しかった。メールをもらったり、祝ってもらったのがすごく。しみいるみたいに嬉しかった。絵具をグチャグチャ混ぜていくといつもいろんな灰色で絵が暗くなって、気づくとただ灰色い落書きになって、変えようもなくて、困りあぐねる。毎日がそんなふうに暮れる。でも、祝ってもらったのは赤とか黄色とか明るくて鮮明な色か白なのか、よくわからないけど嬉しい色で、残したい色なのだ。黒のインパクトは大きいから、なるべく途中では足さないで、なんてできる絵が羨ましい、生活は動かせないし、むしろ私自身は描かれる側なのだ。今はただ、もやもやと揺らいで、時間が経っても日が変わってもぐらついたまま。様々な現実的なやらなきゃいけないことは先も見えないくらいに降り積もるから、固まってないセメントの柱がぐにゃりと折れそうになるのを横から抑えて、また抑えて、抑えて、百年立っている木みたいに根性張っていかなきゃいけない、そう思うと途方に暮れたような、強い気分になる。
日々「わかりやすい」エントリーシートを書こうと苦心するせいか、欠落した文が、愛おしい、脱字が、愛おしい。